わたしと海とときどき湖
海の記憶
海 と聞いて最初に浮かぶのはどこでしょうか。
わたしは、葉山です。
沖縄の青い海ではなく、葉山とヨットと富士山。
両親は務めていた会社のヨット部に入っていたので、この世に生まれてわりとすぐからヨットのマストの下でぐーぐー寝ていました。
その頃、会社所有のヨットが葉山マリーナにあったので、お休みの日にはよく葉山へ出かけていました。
森戸神社でお参りをして、魚佐でお昼を食べて、森戸海岸をぶらぶらして、チャヤのケーキを買って帰ったり。
夏はいつも葉山マリーナの花火大会にお弁当を持って出かけました。
そういったわけで、海外へ行く時もヨットの試合が目的だったので
シドニー、サンフランシスコ、イギリス(これは湖だったけど)と、水の記憶ばかりです。
これが原因なのか、どうも内陸に行った事がなくて留学先に選んだのも
バンクーバーとシアトルという見事に海のそばでした。
貧乏学生だったので外食できず、いつもバナナ、パン、$1pizza(ワンダラーピッツァ)を食べながら
バスでひとり、あちこち出かけていました。
わざわざ留学したのに、一人で港や渓谷に行ってばかりだったので
英語はちっとも上達しなかったけど。。。
バンクーバーではわざわざシーバスという船で通学したくて遠回りしたり、近くのリンバレーの川や湖へ毎日のように散歩へ行き、時々お気に入りのDeep Coveへバスででかけました。ここも美しい湖があります。
ロッキー山脈のたくさんの湖も信じられない美しさ。
シアトルではダウンタウンのそばにある湖へよくひとりで出かけぼーっとしていました。
どちらも水辺にある都市なので至る所にインレットや湖、川があって自然がたくさんある大変美しいところです。
沖縄と北海道へも記憶がないくらい小さな頃から来ていましたが、
沖縄の一番古い記憶は、2、3歳の頃、離島にある浜辺のすぐ脇にあった宿泊先で夕方ビーチを散歩してカニの穴を発見。
しゃがんでその穴を見ていたらなんと白いカニが出てきて、思わず足を捕まえたら足が取れちゃった!
というもの。
沖縄へはその後小学校の入学から5年生の3学期までいましたが、両親がダイビングとパラグライダーをしていたのでいつも海にいました。
北海道では道南バスの車窓から見る支笏湖と、小樽港の釣り、地球岬と白鳥大橋、積丹へ向かう途中に見えるロウソク岩と灯台下の座間味のような青い海の記憶。
横浜の大さん橋。天気の良い日にベイブリッジを眺めながら、芝生でゴロゴロ…
地球のどこにいても、いつも傍には海や湖があります。
青い宝石を見ると、おお、これは錦江湾みたいだな、なんて思いながら
その風景を頭に描いています。